· 

経営改善では10年間の決算書を確認します

駆け出しの頃に、会計士の先生から教えてもらって今でもやってることのご紹介です。


コンサルティングを始める時、10年分の決算報告書を見せてもらいます。

そして、上段に貸借対照表、下段に損益計算書を10年分、一枚のシートに並べて、全ての勘定科目を眺めます。

売上と当期利益の推移をざーっと見てから、現預金残高をひたすら見つめ、残高が増減している理由を探っていきます。



利益が出たから現預金が増えるだけではなく、

在庫や売掛金の増減、

借入金の増減、

固定資産への投資や売却など


10年分の数値を眺めながら、これまで会社がどんなことをしてきたのか想像をめぐらすのです。


ちなみに経営改善のご依頼が来る会社の場合、
現預金が増えるのは利益よりも借入や資産売却が大半のケースがほとんどです。

つまり、10年前から会社の経営に何かしら問題があって、それまで何とかやりくりしてきたんですね。

そして当たりをつけた上で、会社との面談に臨むのです。