今度、中小企業診断士向けに経営改善計画書の作り方というテーマで講義することになりました。
経営改善に関することならテーマはお任せします!と主催者から言われ、最初は事例紹介(機密情報に触れない範囲で)にしようと考えましたが、
自分の経験の棚卸しにつながるいい機会と考え、計画の作り方を選択しました。
いま、あれこれ内容を考えていますが、事例の方がラクだったなぁ、と少々後悔してます💦
講義では、事業デューデリジェンス(以下、事業DD)と改善計画の作り方を説明します。
というのは、経営改善計画だけでは物足りない支援が増えてきているように思えるのです。
経営改善計画の補助金である405事業が立ち上がった頃は、金融機関の支援を継続するために、とにかく計画作って!!というニーズが高かったのですが。
金融機関から、コロナで借入金が必要以上に増えたうえ、返済できるほどの収益力がない会社を今後どうするかという抜本的なニーズが増えていると感じています。
もちろん、改善計画だけでも抜本的な計画書は作成できますよ。
ただ、事業DDは計画書の根拠であり、計画の妥当性と実行可能性を推し量る資料にあたります。
そのため、特に金融機関は会社が本当に改善できるのか判断する材料として、事業DDをより重要と考えていますし、
会社にとっては自社の現況を見える化することで、アクションプランの重要度を把握できる資料にもなります。
そして、中小企業診断士向けの講義なので、一番お伝えしたいのは、
事業DDに基づいて経営改善計画を作成するのは、なかなか困難だということ。
特に補助金や経営革新計画に慣れた方は相当苦労する傾向があります。
なぜなら、補助金や経営革新計画は国の定める要件に基づいた計画を書くことが優先されるためです。
多少、会社の実態と異なっていても監査などないので、問題ありませんしね。
実は私も駆け出しの頃は同じような状況でした。
自分の考えたアクションプランに合致するような会社資料を時間かけて一生懸命に探していましたね。
(遠い目)