· 

経営改善の社長は自分ごとだと思ってません

売上は落ち続けていて、

赤字が何年も続いていて、

手持ちの現金預金が、これでよく従業員を雇っているな〜、と思われるレベルだとしても。

当の経営者には危機意識が乏しいことが多いのです。


先日、倒産寸前までに追い込まれた社長(今は安定してます!)にそんな話したところ、

「自分のことだとリアルに思ってないんだよね」

という見解が返ってきました。

特に、地元の名士とか、何年も続く会社とか、高齢の経営者とかにそのようなケースが多いとのこと。



お金がなくて資金繰りが厳しいのは分かってるんです

ちなみに、経営者は手元のお金が少ないのはよく分かっていて、一生懸命銀行から借りようとするものの、まあ、銀行は貸してくれないですよね。


条件変更で毎月の返済を止めるか、減額するのですが、その後の対策を行わず、お金が足りない状態は続きます。


なぜ対策を行わないか、というと、長年経営してきて、今回も何とかなると思っているからです。

もちろん不安ではあるのですが、毎日のルーティンを一生懸命やってる間に売上が上がるだろう、と考えてやり方を変えられない。


この状態の中で、私のような専門家が乗り込み、経費削減や値上げなどの対策を伝えたところで、経営者は動きません。


なお、この時点で自らの行動を変えた経営者は、半年から一年も経過すれば会社を立て直すことができます。



痛い目にあって初めて実感


なかなか行動を変えられない場合、仕入や給与を支払えない、という日がやってきます。

この時、手持ちの資産を売ったり、親族からお金を借りてなんとかしようとする経営者もいるし、

まだ打ち手はあるのに、破産を選ぶ経営者もいます。


実際に痛い目に合わないと危機を感じない経営者が多いのです。


経営改善が進まない最大の要因は、経営者の意識によるものなのです。